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青木良太
琥珀焼プロジェクト始動

ある知り合いから、琥珀で何かつくれないかと相談されたのがきっかけでした。

「聞いたところによれば、聖徳太子は生涯をかけて七つの研究をしていたそうです。その一つが琥珀。しかし成果を得られないまま人生を終えたのが、今からちょうど1400年前。知り合いは、聖徳太子が建立した三重の四天王寺の御住職とつながりがあり、この件を伝えたらお寺で僕の焼物を披露したいと…」

思いもしなかった展開に驚きつつも、青木良太はすぐさま琥珀を使った釉薬の開発に着手。深みを帯びた飴色の陶器が完成しつつあります。

「聖徳太子の精神を継承するような話です。もし会えるならプレゼントしたい。こんなものができましたよと」

21世紀の陶芸伝統確立を目指す陶芸家が、あるいは呼ばれる形で紡いだ太古に生きた人との縁。時空を越えた『琥珀焼プロジェクト』の進捗状況は、随時ご報告していきます。